
目次
熱中症は、正しい知識と対策によって予防が可能です。
特に高齢者や小さなお子さん、持病のある方は重症化しやすいため、暑さが本格化する前から対策をしておきましょう。
「まだ大丈夫」と思っていても、体の中では脱水が進んでいるかもしれません。
熱中症とは?
まず、熱中症とは、高温多湿な環境で体温調節がうまくできなくなり、
・体温上昇
・脱水
・電解質異常
が起こる状態です。
軽症ではめまいや立ちくらみ程度ですが、重症になると意識障害やけいれんを起こし、命に関わることもあります。
なぜ高齢者は熱中症になりやすい?
高齢になると、
・のどの渇きを感じにくくなる
・汗をかきにくくなる
・体内の水分量が減る
といった変化が起こります。
また、
「エアコンは体に悪い」
「トイレが近くなるから水分を控える」
といった理由で、体温が上昇したり水分量が足りなくなることで、熱中症のリスクが高くなる場合もあります。
熱中症の初期症状
次のような症状があれば注意が必要です。
・めまい
・立ちくらみ
・頭痛
・吐き気
・強いだるさ
・筋肉のけいれん(足がつる)
この段階で気づき、日陰などで休息し水分補給を行うと重症化せずに回復できます。
重症化するとどうなる?
しかし、さらに進行すると、
・意識がもうろうとする
・呼びかけへの反応が悪い
・まっすぐ歩けない
・けいれん
・高体温
などの症状が現れます。
このような場合は救急受診し処置が必要になってしまいます。
熱中症を防ぐための5つのポイント
① のどが渇く前に水分補給
最も大切な予防法です。
のどが渇いたと感じた時には、すでに軽い脱水が始まっています。
ある程度、時間を決めて飲む習慣をつけましょう。
② エアコンを我慢しない
近年の夏は非常に危険な暑さになる日もあります。
室温の目安は28℃以下を維持するように意識しましょう。
実際の設定温度はさらに低くしないといけない場合もあります。
「電気代がもったいない」よりも、「命を守る」ことが優先です。
③ 外出時間を工夫する
真夏の日中(10時〜16時頃)は特に注意が必要です。
外出する場合は帽子や日傘を利用して直射日光を避けるのも有効です。
また、体を冷やしやすい涼しい服装にしてください。
④ 十分な睡眠をとる
睡眠不足は熱中症のリスクを高めます。
体調が悪い日は無理をせず、休息を優先しましょう。
⑤ バランスの良い食事
食事からも水分や塩分を補給しています。
食欲がないからといって食事を抜くと、熱中症のリスクが高まります。
スポーツドリンクと経口補水液の違い
スポーツドリンク
・運動後の水分補給向け
・糖分が比較的多い
→糖尿病の場合は糖分に注意
経口補水液(OS-1など)
・脱水時の補給向け
・電解質が多く含まれる
→高血圧の場合は塩分に注意
元気な時の普段の水分補給は、水や麦茶で十分です。
コーヒーなどでカフェインを取りすぎると利尿作用があり、水分摂取を妨げる場合もあります。
お酒についても同様で水分摂取には不向きです。
心臓病や高血圧の方は注意
循環器内科では、夏になると
・脱水による血圧低下
・不整脈
・心不全悪化
をよく見かけます。
特に利尿薬や降圧剤を服用している方は、自己判断で薬を中止せず、主治医へ相談してください。
まとめ
・熱中症は予防できる病気
・のどが渇く前の水分補給が重要
・エアコンを適切に使用する
・高齢者は特に注意が必要
・心疾患のある方は脱水にも注意
暑い季節を元気に過ごすために、早めの対策を心がけましょう。



