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高齢になると、のどの渇きを感じにくくなり、水分不足に気づきにくくなります。
「そんなに汗をかいていないから大丈夫」
「お茶を飲んでいるから大丈夫」
と思っていても、実際には脱水状態になっていることは少なくありません。
特に夏場は熱中症だけでなく、心不全や脳梗塞のリスクにも関わるため注意が必要です。
なぜ高齢者は脱水になりやすいのでしょうか?
加齢により、
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のどの渇きを感じにくくなる
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腎臓の働きが低下する
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体内の水分量が減る
といった変化が起こります。
さらに、
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トイレが近くなるのが嫌
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夜間頻尿が気になる
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外出時にトイレが心配
という理由から、水分を控えてしまう方も少なくありません。
脱水になると何が起こる?
① 熱中症
最も有名な合併症です。
体温調節がうまくできなくなり、
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めまい
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立ちくらみ
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倦怠感
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意識障害
などが起こります。
② 脳梗塞
脱水になると血液の水分量が減少し血球の成分が濃縮されます。
すると、血小板が凝集しやすくなり血栓ができやすくなり、脳梗塞のリスクが高まります。
夏場に脳梗塞が増える理由のひとつです。
③ 心不全の悪化
意外に思われるかもしれませんが、脱水は心臓にも負担をかけます。
脱水になると、
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血圧の低下
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腎機能の悪化
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電解質異常
などが起こり、血液の循環に影響を与えることで心不全治療にも影響します。
特に利尿薬を服用している方は注意が必要です。
お茶やコーヒーだけではダメ?
よく聞かれる質問です。
結論として、
お茶やコーヒーも水分補給に含まれます。
ただし、
・カフェインを多く含む飲み物ばかり飲んでいる
・水分摂取量そのものが少ない
といった場合は十分とはいえません。
カフェインには腎臓での水分の再吸収を抑えて尿の排出を促す利尿作用もあり、せっかく摂取した水分の排出を促してしまうのです。
基本的には、水や麦茶、ノンカフェイン飲料などを中心に考えるのがおすすめです。
経口補水液も夏場にはよく売られていますが、糖分が多く含まれているためカロリーが増加します。糖尿病の方は要注意です。
また、塩分も含まれていますので高血圧の方も注意が必要です。
長時間外出していて多量の汗をかいた場合や、運動でカロリー消費をした場合に補う目的に飲むのが良いでしょう。
日常的な飲料として利用するのはお勧めしません。
1日にどれくらい飲めばいい?
病気のない一般的な高齢者では、
1日1.5L程度を目安
に考えることが多いです。
ただし、
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心不全
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腎不全
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透析中
などの場合は制限が必要なことがあります。
主治医の指示に従いましょう。
水分補給のコツ
一度に大量に飲む必要はありません。おすすめは、こまめに飲むことです。
一度にたくさんの水分を摂取しても、その時に利用できる水分以外は尿として排出されてしまいます。
「のどが渇いてから飲む」ではなく、時間を決めて飲む習慣をつけると続けやすくなります。
こんな症状があれば要注意
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尿の色が濃い
- 尿の量が減った
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めまいや立ちくらみが増えた
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口の中が乾く
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食欲がない
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急に元気がなくなった
高齢者では自覚症状に気付きにくいこともあります。
ご家族から飲水について声かけをしたり、様子の変化に気づいてあげることも大切です。
まとめ
★高齢者は脱水になりやすい
★脱水は熱中症だけでなく脳梗塞や心不全にも影響する
★水分はこまめに摂ることが大切
★のどが渇く前に飲む習慣をつける
これからの暑い季節は特に注意が必要です。
ご自身だけでなく、ご家族の水分補給にもぜひ気を配ってみてください。
院長コメント
外来でお話を伺うと、「あまり水を飲まないようにしている」という高齢の方は意外と多くいらっしゃいます。
特にお出かけの際や夜間には控える傾向にあるように感じます。
しかし、脱水は熱中症だけでなく、脳梗塞や心疾患、腎不全のリスクにもつながります。
暑い季節は、意識して水分補給を行うことが大切です。
これから梅雨を越えて本格的に暑い時期に入っていきます。
今の時期からこまめな水分補給を習慣づけて、今年の夏を乗り切りましょう!!
心不全や腎臓病などで水分制限を受けている方は、自己判断せず主治医にご相談ください。



