なかむらクリニック

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禁煙外来について

  • 2020年8月20日

当院では禁煙外来も受けていただけます。

まずは今の喫煙に対する依存度をチェックしてみましょう!!

Q1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
Q2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
Q3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
Q4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。

  • ・イライラ
  • ・眠気
  • ・神経質
  • ・胃のむかつき
  • ・落ち着かない
  • ・脈が遅い
  • ・集中しにくい
  • ・手のふるえ
  • ・ゆううつ
  • ・食欲または体重増加
  • ・頭痛
はい(1点) いいえ(0点)
Q5 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
Q6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
Q7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
Q8 タバコのために自分に精神的問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
Q9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
Q10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)

いかがでしたか?
このチェックリストで5点以上だった場合にニコチン依存の状態と判定されます。

喫煙は肺がんのリスクになるだけではなく、その他の各種がんや脳卒中、心筋梗塞、肺気腫などの原因となります。
特に血管に及ぼす影響は大きく、心筋梗塞や脳梗塞といった血管の詰まりを起こしやすくします。
また、肺気腫では喫煙によって肺の組織が破壊されることで酸素の取り込みが悪くなり、重症化すると酸素ボンベがないと生活できなくなることもあります。

 

当院では患者様の健康寿命を延ばすためにも禁煙を推奨しています。
禁煙外来を保険で受けていただくためには、

○ニコチン依存症を診断するテスト(上記)で5点以上
○1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数=200以上
(2016年4月より35歳未満にはこの要件がなくなりました)
○直ちに禁煙を始めたいと思っている
○禁煙治療を受けることに文書で同意している

以上の要件が必要となります。
ただし、1年以内に禁煙外来を受けたことのある方は保険が適応できません。

治療は約3ヶ月で終了します。
当院の禁煙外来ではチャンピックスという内服薬を使用しております。

チャンピックスってどんな薬?
タバコを吸うと、脳にあるニコチン受容体という部分にニコチンが結合して、快感を生じさせる物質を放出させます。
チャンピックスは、この受容体に結合することで、ニコチンの場合より少量のドパミンを放出させて、イライラなどのニコチン切れ症状を軽くします。
また、ニコチンが受容体に結合するのを邪魔して、禁煙中に一服してしまったときの“おいしい”といった満足感を感じにくくすることにより、禁煙を助ける薬です。

 

副作用は?
主な副作用としては吐き気、頭痛、上腹部痛、便秘、お腹のはり、普段と違う夢をみる、不眠といったものが挙げられます。
副作用が出現した際には量を減らして調整したり、それぞれの症状に併せて処方をしたりして対処します。
吐き気などをおこしにくくするために、必ず食後にコップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用してください。

また、チャンピックスを服用後に、めまい、眠気、意識障害等の症状があらわれ、自動車事故に至った報告があります。
事故をふせぐため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。

 

服用期間、通院間隔は?
通院は12週間で終了となります。
12週間の禁煙治療は、医師に相談なく中断しないことが大切です。
自分の力だけで禁煙できると考えて治療を中断すると、医師のアドバイスや薬の処方が受けられなくなるため、禁煙は失敗しやすくなります。
また、薬の効果や副作用の確認、看護師によるカウンセリングも受診と同時に行います。
受診は初回から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の5回です。

 

禁煙をしているとどんな変化があるの?
まず初期には禁煙に伴うイライラや不安が現れることが多くなります。
また、チャンピックスを内服している場合には腹部症状や睡眠の不調が出てくることもあります。
まだ禁煙に自信がない場合は周囲にも理解してもらい喫煙したくなる場所を避けましょう。

しばらく(約1ヶ月程度)経つと徐々に禁煙の状態に慣れてきます。
しかし、禁煙すると平均2~3kg体重が増えると言われています。
禁煙により胃腸の調子や味覚が改善されて、食べ過ぎてしまうからです。
また、離脱症状としても食欲が増すほか、タバコを吸う代わりにお菓子などを食べることも一因です。
禁煙に慣れてきてから、食事と運動で徐々に減量する必要はありますが、この時期はまず禁煙を優先しましょう。
少し自信がついてくる頃ですが、過信して「1本くらい大丈夫」とタバコに手を出すと禁煙に失敗します。

そしてこの頃になると禁煙に伴うメリットも大きく感じられるようになります。
例えば、
「咳やたんが減った」
「呼吸が楽になった」
「息切れしにくくなった」
「目覚めがさわやかになった」
「食べ物の味がよくわかり、おいしく感じる」
「胃の調子がよくなり食欲が出てきた」←これが太る原因にもなりますが、、、
「肌の調子がよくなった」
「口臭がしなくなった」
といった体の調子の改善がみられることも多くなります。

また、タバコ代を節約できることもメリットとなります。
家族や周囲から言われて禁煙に来られる方も多いですが、禁煙に成功することで衣服や部屋がタバコ臭くなくなったり、周囲の人に不快感を与える心配がなくなるという安心感も禁煙の効果の一つです。

費用としては保険で治療を受けられれば同じ期間喫煙するよりも安く治療が受けられることがあります。
禁煙外来に挑戦してみようと思った方は一度ご相談ください。

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