こんにちは、心臓リハビリテーション室の赤阪です。
当院の心臓リハビリテーションではリハビリを実施されている患者様に対して、健康のための情報やトピックスをホワイトボードを利用してお伝えしています。
今回は心リハ通信19号を紹介したいと思います。
心臓リハビリの効果のご存知でしょうか??
このように何となくはイメージがつくかと思いますが、具体的に理解できている人は少ないかと思います。
心臓リハビリテーションの効果
・運動能力・体力の向上により、息切れが軽くなる
・筋肉量が増えて楽に動けるようになり、心臓への負担が減る
・心臓の機能が良くなる
・血管が広がりやすくなり、身体の血液循環がよくなったり高血圧が改善する
・動脈硬化が進みにくくなる
・インスリンの効きが良くなって血糖値が改善する
・自律神経が安定して不整脈の予防になる
このように少し難しい内容も含まれていますが、身体にとって良い効果が沢山あります。
しかし、目に見えない効果が多く実感しにくいと思いませんか??
さらに、普段からの運動習慣が必要
先ほどお示しした効果を十分に出すためには「少しきつい」くらいの運動(少し息が弾む)を週3~5回を数か月続ける必要があります。
とは言っても仕事をしている人や腰や膝が痛い人にとって、リハビリを継続することはなかなか難しいように思えます。
リハビリの効果が実感しにくく、さらに十分に効果を出すためのハードルが高いことから、運動を続けることは精神的につらく感じます。
週1回心臓リハビリに通うことの意味
当院の患者様のほとんどは通院での心臓リハビリを週1回しか行っていません。
その患者様の中には普段運動を実施できていない方もいています。そのため心臓リハビリの効果が十分に出せていない方もいています。
「じゃあ週1回の心臓リハビリで意味あるの?」と思われる方もいているのではないでしょうか??
しかしそうとも限りません。
週1回でも心臓リハビリに通う意味の一つ目として、
このように心臓リハビリテーションの役割としては「運動」以外にも「重症化予防」という観点でも重要です。
2つ目の意味として、
リハビリは体力など「身体的」な機能を改善させるだけではなく、「精神的」、「社会的」にも良好な影響をもたらします。
これらのことから週1回でも通院する意味はあると思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は「心臓リハビリの効果、意味」について紹介しました。これから心臓リハビリを始められる方や検討されている方に参考になれば幸いです。
これからも情報発信を行っていきますのでよろしくお願い致します。