心リハ通信第26号|なかむらクリニック|八尾市高安駅の内科・循環器内科・心臓リハビリテーション科

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心リハ通信第26号|なかむらクリニック|八尾市高安駅の内科・循環器内科・心臓リハビリテーション科

こんにちは。心臓リハビリテーション室の赤阪です。

当院の心臓リハビリテーションではリハビリを実施されている患者様に対して、健康のための情報やトピックスをホワイトボードを利用してお伝えしています

今回は心リハ通信第26号を紹介したいと思います。

 

目標について

まず、このブログを見ている方は健康意識がある方が多いかと思いますが、何か目標はあるでしょうか?

当院の患者さんからは「旅行がしたい」、「息切れや動悸を治したい」、「あと5年は生きたい」といったことを話されています。

これよりも多い希望としては「現状維持でいい」という方が多い印象です。

現状は自分自信の身の回りのことはできており、買い物にも行くことができているため、こう考えるのも無理はありません。

しかし、何も対策をしないと現状維持が難しい事実もあります。

 

年1%の割合で筋肉量は減っていく

この図のように筋肉量は25~30歳頃がピークであり、60~70歳頃より落ちるスピードが加速します。

皆様の中にも70歳を過ぎてから衰えを実感する方は多いのではないでしょうか?

 

筋肉はどこの部位から衰えていくか?

上肢(腕)、体幹(背中、腹部周り)は40、50歳頃でも極端には減りませんが、下肢(脚)は30歳頃から下がり始めます。

 

下半身には沢山の筋肉量がある

下半身には全身の約60~70%もの筋肉量があります。

そのため沢山ある脚の筋肉が落ちてくると、まず移動動作(立つ、歩く)に支障が出やすくなります。

その影響で活動範囲が狭くなり、さらに筋肉量が落ちるという悪循環に陥ります

何も対策をしないと現状維持できないのはこういった理由もあります。

 

座っている時間を短くする

では現状維持の対策として運動は必須になりますが、普段運動習慣がない人や高齢者には「運動」はハードルが高いものです。

まず出来ることは一日のうちに座っている時間をできるだけ少なくすることが重要です。

ちなみに日本人は世界的にも座っている時間が長いというデータがあります。(20か国中、サウジアラビアと並んで最長

日本は諸外国に比べてデスクワークが多い、勤務時間が長いことも関係しているかもしれません。

また1日2時間以上テレビを見ている人の割合は高齢者の8割であり、70歳以上の人は5時間以上見ていることもわかっています。

身体への影響として座っている時間が長いほど、メタボリックシンドローム、死亡リスクも高いこともわかっています。

そのため30分~1時間ごとに立ち上がることをおすすめします。余裕があれば椅子での立ち座りなどスクワットやかかと上げを実施するとより効果的です。

 

気候が良くなってきたため運動がしやすくなっていますが、運動が苦手な方はまずは立ち上がってみてはいかがでしょうか。

本日は以上です。

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