院長の中村です。
新型コロナウイルス感染症の感染予防で自宅にいる時間が増えているかと思います。
今回は院内での検査ではなく、機械を貸し出して自宅で受けていただける検査についてのご紹介をさせていただきます。
当院で受けていただける貸し出しの検査は
・ホルター心電図検査
・24時間持続血圧検査
・簡易睡眠時無呼吸検査
の3つです。それぞれについてご説明させていただきます。
ホルター心電図検査
動悸、不整脈、狭心症など心臓疾患の精密検査のための機械です。
ドキドキする、突然の動悸がある、息切れがある場合などにする検査です。不整脈や動悸は症状がある時の心電図を取ることができないとわからないことがあります。病院やクリニックでとる心電図は長くても数十秒程度で、たとえ不整脈を持っていたとしてもその間に不整脈が出なければわかりません。ホルター心電図検査をしていただき日常生活の中で24時間心電図を記録することで不整脈を検出します。
機械と電極を胸に貼って検査しますが、服を着ていればつけていることもほとんどわからないので日常生活を送っていただけます。検査の予定時刻に来院いただき、機械を貼って帰るまで約30分程度です。翌日に機械を返却に来ていただき、検査は終了となります。結果は数日で出ますので後日ご説明させていただきます。
24時間持続血圧検査
高血圧の方の精密検査のための機械です。
血圧で治療しているけれど実際に一日の中で血圧が上がっていることがないのか知りたい方、寝ている間の血圧が気になる方などに受けていただく検査です。高血圧で治療中の方は朝と夕方の1日2回家庭血圧計で血圧測定をされている方が多いと思いますが、それ以外の時間帯に血圧が上昇していないか知ることができます。夜間高血圧の方は脳血管疾患のリスクが高くなるとの報告もあります。睡眠時無呼吸症候群との関連も指摘されており、評価をすることでより良い血圧コントロールを目指すことができます。
腕に血圧計を巻いて、機械をつけていただき検査します。機械の使い方や外し方、装着方法のご説明は約30分程度です。お風呂の際や着替えなど必要に応じてご自身でも着脱可能です。翌日に機械を返却に来ていただき、検査は終了となります。結果は数日で出ますので後日ご説明させていただきます。
簡易睡眠時無呼吸検査
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方のための機械です。
いびきがある、時折いびきが止まる、日中に眠気がある、寝ているのに疲れが取れないといった睡眠時無呼吸症候群の症状が疑われる方に受けていただく検査です。睡眠時無呼吸症候群は高血圧や血管疾患など他の多くの病気との関連が指摘されています。CPAP(持続陽圧呼吸療法)を用いて治療を開始すれば眠気や倦怠感などの症状は改善が見られることが多く、機械を用いての治療をしながら減量など生活習慣の改善も目指していきます。
鼻の下のチューブで呼吸の気流を感知し、指先に酸素濃度を図る機械をつけていただき検査します。機械の使い方や外し方、装着方法のご説明は約30分程度です。翌日に機械を返却に来ていただき、検査は終了となります。結果は数日で出ますので後日ご説明させていただきます。
いずれの検査も予約制となっておりますが、当日の枠に空きがあれば即日検査を受けていただくことも可能です。
気になる御症状がある方はお気軽にお尋ねください。