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心臓リハビリテーションについて

  • 2020年8月9日

今回は、心臓リハビリテーションについてです。

心臓リハビリはあまり耳馴染みのない言葉かと思います。
心臓に病気がある方は受けていただくことで病状の改善や心不全の予防などの効果があります。
しかしながら、現状としては他のリハビリと比べてまだ一般的には十分には浸透していないと思います。

当クリニックでは患者様の健康寿命を延ばし、元気に活動的に生活できるサポートをすることを一番の目標としています。
そのために、心臓の疾患を持っている方に心臓リハビリが必要なのです。
心臓リハビリについて少しでも知っていただくために、今回は実際にいただいたいくつかの質問についてお答えしていきたいと思います。

 

Q.心臓リハビリってどんな人が受けるべきなの?

保険適応となる疾患としては
・心筋梗塞
・狭心症
・心臓手術後
・大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管手術後)
・慢性心不全
・末梢動脈閉塞性疾患(動脈硬化により下肢の血管が狭くなり、歩行時に痛みが出現する病気)
となっています。
適応となる病気を持っている方はリハビリを受けていただくことで効果が得られます。

 

Q.心臓リハビリってどのくらい続けるものなの?

心臓や血管の病気を持っている方の中には入院で手術を受けた後に心臓リハビリを開始されることも多いです。
心臓リハビリは退院すれば終了という治療ではなく、退院後も外来通院心臓リハビリを継続する必要があります。
死亡率の低下や再入院の防止といった心臓リハビリの良い効果は、退院後に外来心臓リハビリを継続することによって得られる効果で、生涯にわたり途切れることなく運動療法を継続することが大切です。
心臓・血管の病気を再発させないことや再入院しないことを最大の目標として運動療法を継続していただくことが重要です。
また、同様に当院の外来で心臓リハビリを開始された方も毎週リハビリに来ていただいて続けていくことが大切です。
医師と患者様だけでなく、専属の理学療法士や看護師とともに、患者様それぞれに合わせて持続しやすいプランを考えます。

 

Q.自分で自宅やスポーツジムで運動すれば、わざわざ心臓リハビリのために通院する必要がないのでは?

心臓リハビリとは、スポーツジムで行う運動と異なり、運動のみを行うわけではありません。
医師や看護師、理学療法士など多職種のスタッフが体調管理から薬や食事についてなど、包括的に患者様の状態を把握し、生活指導を行います。
また、運動中の不整脈の監視や心拍数・血圧の測定により、安全で効果的な運動療法が行えるように調整いたします。
専門の知識を持った心臓リハビリのスタッフが、それぞれの患者様の病気を理解した上で運動療法・生活指導などを総合的に提供している点が大きく異なります。
心臓リハビリの適応となる患者様は通院での心臓リハビリを行っていただくことが望ましいです。

 

Q.心臓リハビリの効果ってどんなことが望めるの?

心臓リハビリテーションの効果はこれまでの研究によって多岐にわたり証明されています。
具体的には、心筋梗塞や狭心症の患者様が心臓リハビリを行うことで、行わなかった場合に比べて、心血管病による死亡率が26%低下し、入院のリスクが18%低下したという結果が出ています。
また心不全の患者様が心臓リハビリを行うことにより、行わない場合に比べてあらゆる入院が25%減少し、心不全による入院が39%減少することが証明されています。
さらに心臓リハビリに参加することにより、生活の質が改善し、毎日をより快適に過ごすことができるようになります。
その他、心臓リハビリテーションには以下のような効果があります。

・運動能力・体力の向上により、日常生活で心不全の症状(息切れなど)が軽くなる
・筋肉量が増えて楽に動けるようになり、心臓への負担が減る
・心臓の機能が良くなる
・血管が広がりやすくなり、身体の血液循環がよくなる
・動脈硬化が進みにくくなり、既にできている動脈硬化性プラーク(血管の壁の盛り上がり)が小さくなる
・血管が広がって高血圧が改善する
・インスリンの効きが良くなって血糖値が改善する
・自律神経が安定して不整脈の予防になる
・運動を行うと仕事や家庭生活、社会生活の満足度が高くなる

 

心臓リハビリでは筋力トレーニングと有酸素運動を行います。
そのためには専用の機器が必要となりますので、実際に受けられる施設が少ないのが現状です。
現在のところ外来通院で心臓リハビリが受けられるのは八尾市では当院だけとなっております。

一度実際に話を聞いてみたい、以前から心臓の病気と言われているけど何をすればわからない。
そんな方は、相談からでも構いませんので一度受診ください。

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