心リハ通信第22号|なかむらクリニック|八尾市高安駅の内科・循環器内科・心臓リハビリテーション科

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心リハ通信第22号|なかむらクリニック|八尾市高安駅の内科・循環器内科・心臓リハビリテーション科

こんにちは。心臓リハビリテーション室の赤阪です。

当院の心臓リハビリテーションではリハビリを実施されている患者様に対して、健康のための情報やトピックスをホワイトボードを利用してお伝えしています。

今回は心リハ通信22号を紹介したいと思います。

皆さんは「フレイル」という言葉をご存知でしょうか?

 

フレイルとは

海外の老年医学の分野で使用されている英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源となっています。

「Frailty」を日本語に訳すと「虚弱」、「老衰」、「脆弱」などを意味します。

「フレイル」と共通した日本語訳にすることを2014年5月に提唱されたため、日本では新しい概念となっています。しかし最近はテレビの健康番組や雑誌などのメディアで取り上げられているのを目にするようになり、一般の方にも少しずつ知られてきているように伺えます。

フレイルは加齢とともに心身が老い衰えた状態とされています。一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態とされています。

上記のイラストのように健康な状態と日常生活でサポートが必要な要介護状態の中間とイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。

フレイルの3つ要素

フレイルには身体的な側面だけではなく「精神、心理面」、「社会的側面」といった3つ要素があります。

筋力やバランス能力といった身体面はイメージしやすいかと思います。その他にも高齢者の特徴としてうつや認知症も顕著になる傾向もあります。また独居が増加したり、仕事を辞めてから閉じこもりになったりと、社会との関わりが減ってくることも問題になります。

フレイルの判定基準

この5つの項目のうち、1~2項目当てはまると「プレフレイル」、3項目以上当てはまると「フレイル」と判定します。

ちなみに2012年に65歳以上の高齢者を2026名を調査した結果、8.7%が「フレイル」、40.8%が「プレフレイル」に該当したそうです。

以上から高齢者の半分程度が何かしらの身体の変化を感じている可能性があります。今後も高齢化率が増加していくためこの割合も増加していくことが考えられます。

しかし、反対に早く適切が介入を行えば生活機能が維持、向上できる人が多いということも考えられます。

フレイル予防の3つ柱

フレイル対策のためには、まずはバランス良い食事を心がけると共に筋肉のもととなるタンパク質、骨を強くするカルシウムを積極的に摂取するが必要です。

その上で運動(特にウォーキング、筋力トレーニング)を行い転倒、骨折、寝たきりのリスクを軽減させていきましょう。

さらに上記でも示したフレイルには社会的な側面があるように、積極的に社会との関わっていくことも重要です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は「フレイル」について紹介しました。当院でも今月より握力などの体力測定を定期的に実施していく予定です。

体力測定の結果からどういったトレーニングを行う必要があるのかを患者さんに説明し、運動の必要性の理解やモチベーションの維持につなげて行きたいと思っています。

これからも情報発信を行っていきますのでよろしくお願い致します。

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